東天紅(読み)トウテンコウ

デジタル大辞泉 「東天紅」の意味・読み・例文・類語

とうてん‐こう【東天紅】

[副]《東の空があかくなる意の漢字を当てたもの》夜明けを知らせる鶏の鳴き声を表す語。
「竹林の外に―を唱う鶏の声聞いて」〈露伴・いさなとり〉
[名]鶏の一品種。長鳴きどりの一。高知県で作り出された。
[類語]鳴き声囀り初音鶏鳴雁が音・吠え声・遠吠え・嘶き・空音かあかあがちゃがちゃかりかりきゃっきゃっくつくつぼうしけいけいけろけろけんけんこんこんこんこけこっこうかなかなごろにゃんじいじいじいちちよちちよちちろちゅうちゅうちゅうちりちりちんちろりんつくつくぼうしつづりさせてっぺんかけたかトッケイにしはつにゃあにゃあにゃんにゃんぴいちくぱあちくぴいぴいひとくひよひよぴよぴよぶっぽうそうほうほけきょほぞんかけたかぽっぽほろほろほろほろろめえめえもうもうりんりんわんわんわんにわとりとり雄鶏雌鳥ひよこ雛鳥若鶏地鶏尾長鶏長尾鶏チャボ軍鶏シャモ一番鶏ブロイラーコーチン白色レグホン

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精選版 日本国語大辞典 「東天紅」の意味・読み・例文・類語

とうてん‐こう【東天紅・東天光クヮウ】

  1. [ 1 ] 〘 副詞 〙 ( 東の天に光がさして、夜が明けようとするのを告げる意の漢字をあてて ) 暁に鳴くニワトリの声を表わす。
    1. [初出の実例]「くる春や東天光のとりのとし〈円恵〉」(出典:俳諧・玉海集(1656)一)
  2. [ 2 ] 〘 名詞 〙 ( 東天紅 ) ニワトリの一品種。高知県で作り出された特産種で、オナガドリに似ているが尾はあまり長くない。鳴き声が長く抑揚があり、日本三長鳴鶏(ちょうめいけい)の一つとされる。天然記念物
    1. [初出の実例]「同郡左川村より産出するものあり。サガハタウといふ。又トウテンカウと呼ぶものあり」(出典:風俗画報‐三号(1889)動植門)

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日本の企業がわかる事典2014-2015 「東天紅」の解説

東天紅

正式社名「株式会社東天紅」。英文社名「Totenko Co., Ltd.」。小売業。昭和32年(1957)「上野観光温泉株式会社」設立。同36年(1961)現在の社名に変更。本社は東京都台東区池之端。外食チェーン。中華レストラン「東天紅」が主力ほかに日本料理店「海燕亭」などを展開。披露宴事業も手がける。東京証券取引所第1部上場。証券コード8181。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「東天紅」の意味・わかりやすい解説

東天紅
とうてんこう
Totenko Co., Ltd.

料理飲食業。小泉グループ。1957年前身の上野観光温泉を設立。1961年商号を東天紅に変更し,同 1961年 1号店の上野店を東京都台東区に開店。1978年株式額面変更のため,休業状態にあった同名の東天紅(1948設立)に吸収合併される。1984年東京証券取引所第1部に上場。事業内容は中華料理店・結婚式場の経営,オリジナル商品の販売など。

東天紅
とうてんこう

高知県産の長鳴鶏 (ながなきどり) で,唐丸,声良とともに日本三長鳴鶏の一つ。このなかでは最も高い声で鳴き,一息で7~8秒から 10秒,まれに 20秒ほど鳴くものもある。 1936年天然記念物に指定された。

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百科事典マイペディア 「東天紅」の意味・わかりやすい解説

東天紅【とうてんこう】

日本在来の愛玩用鶏の一品種。声を長くのばして鳴く長鳴鳥の代表的なもの。15〜20秒鳴き続ける。高知県で作出され,天然記念物。
→関連項目ニワトリ(鶏)

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[日本酒・本格焼酎・泡盛]銘柄コレクション 「東天紅」の解説

とうてんこう【東天紅】

沖縄泡盛。酒名は、鶏の一品種で長鳴き鶏の「東天紅」にちなみ命名原料はタイ米、黒麹。アルコール度数25%。蔵元の「神谷酒造所」は昭和24年(1949)創業。所在地は島尻郡八重瀬町字世名城。

とうてんこう【東天紅】

三重の日本酒。蔵元は「滝本酒造場」。平成12年(2000)廃業。蔵は伊賀市上野車坂町にあった。

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動植物名よみかた辞典 普及版 「東天紅」の解説

東天紅 (トウテンコウ)

学名Gallus gallus var.domesticus
動物。キジ科の鳥,ニワトリの一品種

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歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典 「東天紅」の解説

東天紅
とうてんこう

歌舞伎・浄瑠璃の外題。
初演
明治30.1(大阪・弁天座)

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デジタル大辞泉プラス 「東天紅」の解説

東天紅

株式会社東天紅(とうてんこう)が展開する中華料理店のチェーン。創業は1961年。

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世界大百科事典(旧版)内の東天紅の言及

【ニワトリ(鶏)】より

…主要品種を飼養目的によって分類すると次のようである。
[観賞用種]
 雄鶏の時を告げる声を観賞する長鳴鶏としては,東天紅(とうてんこう)(イラスト),声良(こえよし),唐丸(とうまる)など,ひと声を20秒以上も引きのばす品種が作出されている。美しい姿態を楽しむ品種としては小国(しようこく),地鶏(じどり),尾曳(おひき),蓑曳(みのひき),黒柏(くろかしわ),鶉尾(うずらお),比内鶏(ひないどり)(イラスト),地頭鶏(じとつこ),烏骨鶏(うこつけい),チャボ(矮鶏)(イラスト)があるが,蓑羽と尾羽が換羽せずに伸びつづけ,8m以上に達する尾長鶏(イラスト)は世界的に有名である。…

※「東天紅」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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