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女優。本名河野(こうの)せん。旧姓渡辺。千葉県生まれ。学習院女学部卒業(1907)後、貿易商河野通久郎(とおくろう)に嫁し、モスクワに滞在(1909~17)、初めて見たモスクワ芸術座の舞台『桜の園』に感動した。1925年(大正14)34歳で築地(つきじ)小劇場の研究生となり、同年3月の『皇帝ジョーンズ』の貴婦人役が初舞台であった。劇団築地小劇場、劇団新東京を経て、44年(昭和19)俳優座創立同人。生涯の当り役といわれた『桜の園』のラネーフスカヤ夫人は、築地小劇場での初役(1927)以来、63年(昭和38)の俳優座公演まで300回に及んだ。西洋の近代古典劇のほか、日本の老婦人役でも資質を発揮。映画にも早くから出演し、とくに木下恵介、小津安二郎(おづやすじろう)監督作品に気品と貫禄(かんろく)のある演技をみせた。66年、女優として最初の文化功労者に選ばれる。自伝『新劇女優』(1958)がある。
[祖父江昭二]
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…脚本は監督自身と名コンビの野田高梧,撮影は《戸田家の兄妹》(1941)以来常連の厚田雄春,音楽はこの作品から常連になる斎藤高順。地方から上京した老夫婦(笠智衆,東山千栄子)が血縁の子どもたちの家に快く迎えられず,逆に戦死した息子の嫁(原節子)にもてなされるという題材は,アメリカ映画《明日は来らず》(レオ・マッケリー監督,1937)に想を得たものといわれるが,召集中の小津はその映画を見ておらず,それは野田高梧の脚本に影響を与えたにとどまる。老境を迎えた両親と壮年に達した子どもたちとの関係はむしろ《戸田家の兄妹》の戦後版といえよう(もっとも,《戸田家の兄妹》そのものもヘンリー・キング監督のアメリカ映画《オーバー・ゼ・ヒル》(1931)の翻案といわれているのだが……)。…
※「東山千栄子」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
日本の上代芸能の一つ。宮廷で舞われる女舞。大歌 (おおうた) の一つの五節歌曲を伴奏に舞われる。天武天皇が神女の歌舞をみて作ったと伝えられるが,元来は農耕に関係する田舞に発するといわれる。五節の意味は...
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