東瀛(読み)トウエイ

デジタル大辞泉 「東瀛」の意味・読み・例文・類語

とう‐えい【東×瀛】

東方大海東海。転じて、日本のこと。

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精選版 日本国語大辞典 「東瀛」の意味・読み・例文・類語

とう‐えい【東瀛】

  1. 〘 名詞 〙 東の方の海。東海。また、それに面した地方。転じて、日本のこと。
    1. [初出の実例]「遠上東瀛第一山。三千古仏共歓顔」(出典:随得集(1388頃)和韻銭侍者待建長新命之相陽)
    2. [その他の文献]〔王融‐浄行頌・廻向仏道篇頌〕

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世界大百科事典(旧版)内の東瀛の言及

【東】より

… 平安時代に入ってから用いられた〈扶桑(ふそう)〉とか〈夫木(ふぼく)〉とかの日本国の別称も,もともと,中国古代神話において,東海のかなた太陽の出る所にあると信じられた大きな神木をさし,またその地をさしていた。中世から近世にかけて,日本の知識人は自国の異称に〈東海〉〈東洋〉〈東瀛(とうえい)〉〈東鯷(とうてい)〉などの語をそのまま用いたが,これらの異称は,いずれも東シナ海の東方に存在する島国という意味である。別に〈日東〉という異称も頻繁に用いられていた。…

※「東瀛」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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