東男に京女(読み)アズマオトコニキョウオンナ

デジタル大辞泉 「東男に京女」の意味・読み・例文・類語

東男あずまおとこ京女きょうおんな

男は男らしくいきな江戸の男がよく、女は優しく美しい京の女がよい。

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精選版 日本国語大辞典 「東男に京女」の意味・読み・例文・類語

あずまおとこ【東男】 に=京女(きょうおんな)[=京女郎(きょうじょろう)

  1. 男は、たくましく、意気な江戸の男がよく、女は、美しく、情のある京都の女がよい。また、この取り合わせは似合いである。
    1. [初出の実例]「初舞台あづま男に京女」(出典:雑俳・雲鼓評万句合‐寛延二(1749))

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ことわざを知る辞典 「東男に京女」の解説

東男に京女

男は、いきな江戸の男がよく、女はたおやかな京都の女がよい。また、似合いの男女の取り合わせをいう。

[解説] 古来、東国の男は勇猛で、男らしいことで名高く、京の女は情味にあふれ優雅なことで知られましたが、江戸っ子の粋と京女の女性らしさが対比的に取り合わされ、転じて、似合いのカップル意味を表すようになったものと思われます。他にも、「京女に奈良男」「越後女に上州男」「筑前女に筑後男」など地名を冠して、対照的に男女の取り合わせの妙を述べたものが全国に数多くあります。

〔異形〕東男きょうじょろう

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