東関(読み)トウカン

デジタル大辞泉 「東関」の意味・読み・例文・類語

とう‐かん〔‐クワン〕【東関】

東方関所。特に、京都の東にある逢坂おうさかの関
「昨日は―の麓にくつばみをならべて十万余騎」〈平家・七〉
関東のこと。
「あるは西海の波の上、あるは―の雲のはて」〈平家一二

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精選版 日本国語大辞典 「東関」の意味・読み・例文・類語

とう‐かん‥クヮン【東関】

  1. [ 1 ] 〘 名詞 〙 東方にある関所。特に京都の東にあったところから逢坂の関をいう。
    1. [初出の実例]「昨日は東関の麓にくつばみをならべて十万余騎」(出典:平家物語(13C前)七)
  2. [ 2 ] 関東のこと。また、鎌倉幕府をさすことがある。
    1. [初出の実例]「卿相羽林の花の族ら落て遠く東関の東に散す」(出典:海道記(1223頃)池田より菊川)

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