松下電器産業[株](読み)まつしたでんきさんぎょう

百科事典マイペディア 「松下電器産業[株]」の意味・わかりやすい解説

松下電器産業[株]【まつしたでんきさんぎょう】

1918年松下幸之助が配線器具製造で創業,電球,ラジオなどで発展,1935年株式会社。第2次大戦後テレビジョン,冷蔵庫などで急成長を続け,家電メーカーの首位にある。国内でナショナルブランド知名度は高く,海外にはパナソニックの商標で進出傘下(さんか)に通信機,電子機器,電器設備資材などの子会社をもつ。近年,携帯電話やパソコンなど情報関連の分野に積極的に投資,また半導体部門も強化している。2004年松下電工連結子会社にするなどグループの再編着手。2008年10月,社名をパナソニック株式会社に変更。本社大阪府門真(かどま)市,工場門真,豊中,茨木ほか。2011年資本金2587億円,2011年3月期売上高8兆6926億円。売上構成(%)は,デジタルAVCネットワーク33,アプライアンス13,電工・パナホーム17,デバイス9,三洋電機16,その他12。
→関連項目企業城下町日本ビクター[株]PD松下寿電子工業[株]松下電工[株]松下電子工業[株]松下電池工業[株]

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世界大百科事典 第2版 「松下電器産業[株]」の意味・わかりやすい解説

まつしたでんきさんぎょう【松下電器産業[株]】

日本を代表する世界的家電メーカー。松下グループの中心企業。〈ナショナル〉のブランドで著名。本社,大阪府門真市。1918年,松下幸之助により家庭用電気器具の生産・販売を目的として個人創業された松下電気器具製作所に始まる。生産品目は当初のアタッチメントプラグ,2灯用差込みプラグなどの配線器具類から,アイロン暖房器具等へと漸次拡大し,29年に社名を松下電器製作所と改称。31年にはラジオ,乾電池の生産にも着手した。

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世界大百科事典内の松下電器産業[株]の言及

【松下幸之助】より

…17年同社を辞し,みずからの考案による改良ソケット(かの有名な2灯用差込みプラグ)製造に着手,翌18年個人経営の松下電気器具製作所を創設。同社は23年発売の自転車用ランプの成功,また31年のラジオ生産開始で発展,総合電機メーカーとしての地位を確立,35年松下電器産業に改組した(彼は社長に就任)。第2次大戦中は無線用真空管から航空機にいたるまで軍需品を生産,戦後は家庭電化ブームに乗って優れた家電製品をつぎつぎに開発,大量生産・大量販売を進めるとともに輸出販売網を拡充し,〈ナショナル〉のブランド名は世界的になった。…

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