松江(読み)まつえ

精選版 日本国語大辞典 「松江」の意味・読み・例文・類語

まつえ【松江】

島根県北東部にある地名県庁所在地宍道湖と中海との間にはさまれ、大橋川南北に分断される。江戸時代松平氏一八万六千石の城下町として栄えた。めのう細工や八雲塗などの伝統的な手工業がある。昭和二六年(一九五一)国際文化観光都市に指定。明治二二年(一八八九市制

しょう‐こう ‥カウ【松江】

[一] 中国呉淞(ウースン)江の異称
[二] 中国、上海市南西部の県。蘇州と並ぶ中国有数の農業地帯。

まつえ【松江】

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デジタル大辞泉 「松江」の意味・読み・例文・類語

まつえ【松江】

島根県北東部の市。県庁所在地。宍道湖しんじこ中海なかうみにはさまれる。近世は松平氏の城下町。八雲塗・瑪瑙めのう細工を特産。平成17年(2005)3月、八束やつか郡7町村と合併、平成23年(2011)8月に東出雲町編入。人口20.6万(2012)。

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日本歴史地名大系 「松江」の解説

松江
まつえ

[現在地名]碧南市松江町・相生町

つるさきの北に位置する大浜おおはま村の枝郷。延宝二年(一六七四)から人が居住し始め、元禄一一年(一六九八)戸数三二を数え(村絵図)、正徳元年(一七一一)秋葉あきば社が創建された。松江の船着場として発展し、秋葉社の棟札に

<資料は省略されています>

と記す。延宝四年、近江国栗太くりた高野たかのつじ(現滋賀県栗太郡栗東町)から国松十兵衛が移住、鋳物師として梵鐘仏具・鍋釜など鋳物業の祖となった。代官屋敷跡があり、前屋敷まえやしきの地名が残る。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「松江」の意味・わかりやすい解説

松江
しょうこう / ソンチヤン

中国東部、上海(シャンハイ)市に属する市轄区。上海市の南西部に位置し黄浦江(こうほこう)に沿う。人口59万5378(2013)。元代の松江府治で、1914年松江県となり、1958年江蘇(こうそ)省から上海市に編入された。1998年同市の市轄区となった。上海の近郊農業地帯の一中心地で、米(二期作)、綿花、小麦、ナタネ(アブラナ)を産するほか、養豚、淡水養魚、野菜栽培が行われる。機械、紡績、冶金、化学、食品加工などの工場が立地する。滬杭(ここう)線によって上海の中心部や杭州(こうしゅう)と連絡し、上海の衛星都市の一つとして機能している。宋(そう)代に建立された興聖教寺塔(方塔)がある。

[船越昭生・編集部 2017年4月18日]

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世界大百科事典 第2版 「松江」の意味・わかりやすい解説

しょうこう【松江 Sōng jiāng】

中国,上海市南西部の県。人口50万(1995)。黄浦江の上流にある。長江(揚子江)デルタの伸長とともに後漢から三国にかけて開発がすすめられ,唐代に近隣県の地を併せて華亭県として独立した。元代には府が置かれ,明に松江と改名した。太湖東部の平野のほぼ中央にあって農産物に恵まれ,唐・宋のころより,蘇州とともに〈財賦の淵藪〉と称され,第一の穀倉地帯として名があった。元代には特に綿花栽培が盛んで,明・清時代も全国の紡績業の中心として,蘇州と並んで栄えた都市であった。

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旺文社世界史事典 三訂版 「松江」の解説

松江
しょうこう
Sōngjiāng

中国江蘇省南東部,上海の南西部にある都市
唐代に華亭県を置き,元代にこの地域を松江(三江の1つ)府と改称。農業が栄え,中国随一の綿業地帯。明・清代には蘇州とともに重きをなした。「松江の鱸 (すずき) 」は古来より有名だが,現在は衰微。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「松江」の解説

松江 しょうこう

本間松江(ほんま-しょうこう)

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事典・日本の観光資源 「松江」の解説

松江

(島根県松江市)
日本十二景」指定の観光名所。

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世界大百科事典内の松江の言及

【綿織物】より

…他方華南では,伝来が古くて紡織技術も進んでいたけれども,綿花の産量が少ないため綿布生産も少なく,やはり商品化はあまり進んでいなかった。このように事情の異なる南北の境界に当たる長江下流の松江府を中心として,商品生産としての綿織物が明代に発展した。 松江では元代に海南島から進んだ紡織技術が伝えられ,ある程度の商品生産が行われていたが,明代になって重税・重租に苦しむ零細農家の副業としての綿織物が急速に普及した。…

※「松江」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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