松羽目(読み)マツバメ

デジタル大辞泉 「松羽目」の意味・読み・例文・類語

まつ‐ばめ【松羽目】

《松を描いた羽目板の意》歌舞伎大道具の一。能舞台を模して、正面老松左右の袖に竹を描いた羽目板模様の張り物。

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精選版 日本国語大辞典 「松羽目」の意味・読み・例文・類語

まつ‐ばめ【松羽目】

  1. 〘 名詞 〙 歌舞伎の大道具の一つ。能を模した所作事を演ずる場合に、能舞台の鏡板になぞらえ正面に老松を、左右の袖に竹を描いた羽目板の張り物。
    1. [初出の実例]「幕があくと、松羽目、下手に勾欄(てすり)をつけて」(出典巷談本牧亭(1964)〈安藤鶴夫〉三越名人会)

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