松葉色(読み)マツバイロ

デジタル大辞泉 「松葉色」の意味・読み・例文・類語

まつば‐いろ【松葉色】

深緑色。ふかみどり。
[類語]緑色りょくしょく翠緑すいりょく深緑しんりょく草色くさいろ萌葱もえぎ柳色利休色オリーブ色グリーンエメラルドエメラルドグリーン黄緑深緑浅緑

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精選版 日本国語大辞典 「松葉色」の意味・読み・例文・類語

まつば‐いろ【松葉色】

  1. 〘 名詞 〙 松の葉のような深緑色。まつばみどり。松葉。まつのはいろ。
    1. [初出の実例]「お小袖は、千代を染込松葉色」(出典:浄瑠璃・傾城島原蛙合戦(1719)五)

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色名がわかる辞典 「松葉色」の解説

まつばいろ【松葉色】

色名の一つ。JISの色彩規格では「くすんだ黄緑」としている。一般に、マツ常緑針葉高木総称であるマツの葉のような深い色のこと。マツは正月の松飾りに用いられるように縁起のよい植物とされ、常に緑を絶やさない長寿のイメージから同系の色が多く登場している。松葉色に近い深緑は、8世紀に施行された養老令の規定によると、朝廷への出仕に着用する朝服ちょうふくの六位の色とされる。ほかに、千年という意味の長寿にちなんだ千歳緑ちとせみどり永久に変わらない「とこいは」にちなんだ常磐ときわなどが松葉色に近い。また、年輪を重ねて高齢となった老松をイメージした老緑おいみどりはややみがかった深緑。いずれも江戸時代ごろから多くの人々に好まれてきた。

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