枯草(読み)コソウ

デジタル大辞泉 「枯草」の意味・読み・例文・類語

こ‐そう〔‐サウ〕【枯草】

枯れた草。枯れ草。
藤原行成が創出したという16体の書法の一。

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精選版 日本国語大辞典 「枯草」の意味・読み・例文・類語

かれ‐くさ【枯草】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「かれぐさ」とも )
  2. 枯れた草。特に、冬枯れの草。《 季語・冬 》
    1. [初出の実例]「剣戟(けんげき)の日に映じて耀きける有様は、暁の霜の枯草(カレくさ)に布(しけ)るが如く也」(出典太平記(14C後)七)
  3. 家畜飼料にするために刈り取って乾燥させた草。ほし草。まぐさ
    1. [初出の実例]「枯草は、柔かなる物なれば、此上に遊び戯るは、楽きことなり」(出典:小学読本(1873)〈田中義廉〉二)

こ‐そう‥サウ【枯草】

  1. 〘 名詞 〙
  2. かれた草。かれくさ。
    1. [初出の実例]「タキギ ノ タメニ cosǒ(コサウ) ヂンナイ ナド ヲ ヒロイ」(出典:サントスの御作業の内抜書(1591)一)
    2. [その他の文献]〔駱賓王‐蛍花賦〕
  3. 藤原行成が作ったといわれる十六体の書法の一つ。
    1. [初出の実例]「大納言藤原行成卿作往還〈略〉枯草、落石〈略〉等十六之図也」(出典:異制庭訓往来(14C中))

かる‐も【枯草】

  1. 〘 名詞 〙 枯れた草。かれくさ。
    1. [初出の実例]「秋の野のかるもがしたに月もりてならびふす猪のかげもかくれず〈関白忠通家三河〉」(出典:夫木和歌抄(1310頃)二七)

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