デジタル大辞泉 「柳」の意味・読み・例文・類語
りゅう【柳】[漢字項目]
〈リュウ〉1 木の名。ヤナギ。特に、シダレヤナギ。「
2 柳の枝のように細いこと。「
〈やなぎ〉「柳腰/糸柳・川柳」[難読]
〈リュウ〉
〈やなぎ〉「柳腰/糸柳・川柳」「やなぎ」の略ともいうが、「や」は「楊」の字音、「き」は「木」とする説、「楊」の字音の末尾にイ音を加えてヤギとした、そのギが「木」に連想されたものとする説などもある。


)。
は留(りゅう)の省文で、その声をとるものであろう。〔説文〕六上に「小楊なり」とあり、楊柳の小茎小
のものをいう。枝が柔らかく、〔詩、斉風、東方未明〕に「柳を折りて圃に樊(かき)す」とみえる。〔本草綱目、木二、柳〕の李時珍の説に、「楊枝は
くして揚
す。故に之れを楊と謂ふ。柳枝は
くして垂
す。故に之れを柳と謂ふ」と垂流の義を以て説く。六朝期のころから、楊柳詞の類が多く作られた。
(しだりやなぎ)〔名義抄〕柳 シダリヤナギ/河柳 ムロ
(流)liuは同声。細く条をなす状態のものをいう。留・溜・霤liuも同声。
は
流して溜りとなった水。屋根から細く垂れるものは霤(りゆう)。みな声義に通ずるところがある。
▶・柳糸▶・柳枝▶・柳質▶・柳車▶・柳樹▶・柳絮▶・柳条▶・柳色▶・柳悴▶・柳性▶・柳態▶・柳黛▶・柳汀▶・柳堤▶・柳
▶・柳眉▶・柳風▶・柳浦▶・柳葉▶・柳腰▶・柳緑▶・柳林▶・柳楼▶
柳・門柳・楊柳・緑柳・老柳出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
出典 日外アソシエーツ「歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典」歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典について 情報
出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報
…柳の酒ともいわれた。室町時代初期から江戸時代にかけて京都産の名酒の代表格とたたえられ,〈松のさかや(酒屋)や梅つぼ(梅壺)の,柳の酒こそすぐれたれ〉(狂言《餅酒(もちさけ)》)と謡われた酒で,貴紳の贈答品としても珍重された。…
…〈山形〉=刀をふりかぶって山形なりに切りおろす。〈柳〉=甲が上から切りおろすのを乙が下にいて受ける。〈文七〉=相手の両脇を交互に突く。…
…寛永期(1624‐44)半ば以降,特に寛文期(1661‐73)には親鸞記物が多作され(《しんらんき》《御かいさんしんらんき》など),また平太郎物には,1666年の《よこぞねの平太郎》,寛文末ごろの《熊野権現開帳》など,ほかに出羽掾正本《都三十三間堂棟由来(むなぎのゆらい)》(山本河内掾作)もあった。本作に先立って,歌舞伎に,1719年(享保4)8月大坂竹島座(中の芝居)の《柳女(やなぎさくら)九重錦》,31年5月大坂佐渡嶋座(角の芝居)の《三十三間堂棟由来》などがある。白河法皇の病気の原因は,前生のどくろが柳の古木の梢にかかってゆれるためとわかる。…
※「柳」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
[名](スル)二つ以上のものが並び立つこと。「立候補者が―する」「―政権」[類語]両立・併存・同居・共存・並立・鼎立ていりつ...