しば‐がき【柴垣】
〘名〙 (古くは「しばかき」)
※
古事記(712)下・
歌謡「
大君の
御子の志婆加岐
(シバカキ) 八節結
(やふじま)り 結
(しま)り廻
(もとほ)し 截
(き)れむ志婆加岐
(シバカキ) 焼けむ志婆加岐
(シバカキ)」
※
評判記・美夜古物語(1656頃)「われはしばがきなどと、しどろもなく、うたひなすに」
ふし‐がき【柴垣】
※
随筆・
胆大小心録(1808)一五八「みづ垣の宮・ふし垣のみやなどと、
茅茨きらずの結構あり」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
デジタル大辞泉
「柴垣」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
世界大百科事典内の柴垣の言及
【柴】より
…大隅半島の村々では正月に〈柴祭〉という狩猟始めの儀礼が行われ,柴を四隅に挿して儀礼を行ったり,柴アケ,柴フセといって儀礼の始めと終りを表示した。〈柴垣〉というのは,青葉をつけた柴を束ねて垣根としたもので,青葉の霊に守られた神聖不可侵の安住の世界であることを表したものであり,屋敷林を〈樫の小柴〉とよんでいる所もある。【飯島 吉晴】。…
【柴垣踊】より
…民俗舞踊。明暦(1655‐58)から天和(1681‐84)年間に流行した奴踊の一種で,たんに柴垣ともいう。2人が向きあい手や胸を打ち合わせながら歌い踊る野鄙(やひ)な踊りで,浅井了意の《武蔵鐙(むさしあぶみ)》(1661)に〈此の頃北国の下部(しもべ)の米つき歌とかや,柴垣といふ事世にはやりて,歴々の会合酒宴の座にても,第一の見ものとなり〉と記す。…
※「柴垣」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報