柾葛(読み)まさきのかずら

精選版 日本国語大辞典 「柾葛」の意味・読み・例文・類語

まさき‐の‐かずら‥かづら【柾葛】

  1. 〘 名詞 〙 植物ていかかずら(定家葛)」または「つるまさき(蔓柾)」の異名。《 季語・秋 》
    1. [初出の実例]「莫辟葛(マサキノカツら)を以て鬘(かつら)に為(し)」(出典古語拾遺(嘉祿本訓)(807))

まさ‐かずら‥かづら【柾葛】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 植物「つるまさき(蔓柾)」の異名。
  3. 植物「ていかかずら(定家葛)」の異名。
    1. [初出の実例]「君が代は千千の秋風まさかづら神の宮人祈りそめけん〈源通具〉」(出典:建保二年八月十六日歌合(1214))

まさき‐ずら‥づら【柾葛】

  1. 〘 名詞 〙 植物「ていかかずら(定家葛)」の異名。
    1. [初出の実例]「麽左棄逗囉(マサキヅラ) 手抱き叉(あざ)はり」(出典:日本書紀(720)継体七年九月・歌謡)

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動植物名よみかた辞典 普及版 「柾葛」の解説

柾葛 (マサカズラ・マサキカズラ;マサキズラ;マサキノカズラ)

植物。キョウチクトウ科の常緑つる性植物,園芸植物,薬用植物テイカカズラ別称

柾葛 (マサキノカズラ・マサカズラ;マサキカズラ;マサキズラ)

植物。蔓柾古名

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

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