用途の多い木のわりには卑俗な木または実と考えられていたからか、和歌に詠まれることは少ない。「万葉集」に例がなく、八代集ほか平安時代の私家集では物名歌の題に見えるだけである。鎌倉時代では、柿の紅葉を詠んだ歌が見えるが、数は少ない。庶民生活を歌う江戸時代の俳諧になって、多く詠まれるようになる。
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