栃尾又(読み)とちおまた

改訂新版 世界大百科事典 「栃尾又」の意味・わかりやすい解説

栃尾又[温泉] (とちおまた)

新潟県東南部,魚沼市の旧湯之谷村にある温泉越後駒ヶ岳北麓栃尾又沢の河畔にあって,周囲は豊かな樹林となっている。泉質は単純放射能泉,泉温は39℃。温度が体温に近いため長時間湯につかり,〈夜詰め〉といって終夜入浴したり,〈合せ湯〉といって1kmほど北西にある大湯温泉と交互に入る独特の入浴法が行われる。子宝の湯として女性の湯治客も多い。川岸には露天ぶろがいくつもある。JR上越線小出駅からバスで30分。
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百科事典マイペディア 「栃尾又」の意味・わかりやすい解説

栃尾又[温泉]【とちおまた】

新潟県北魚沼郡湯之谷村(現・魚沼市),佐梨川上流の河岸にわく温泉。単純放射能泉。39℃。下流の大湯温泉とともに,銀山平の銀山開発以来の古い湯治場で,江戸時代には湯守が置かれた。婦人病特効があるという。小出町(現・魚沼市)からバスが通じ,奥只見観光の基地
→関連項目大湯[温泉]

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