精選版 日本国語大辞典 「栄養塩類」の意味・読み・例文・類語
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海水中に溶存するリン酸塩、硝酸塩、亜硝酸塩、アンモニウム塩、ケイ酸塩などの塩類を総称していう名称。栄養塩ともいう。植物プランクトンや海藻類が増殖するための栄養源として利用するのでこの名がある。海面近くの光の届く層では、植物プランクトンが太陽光と炭酸物質や栄養塩を利用して、光合成作用によって増殖する。これが海洋の食物生産機構の基礎をなしている。
栄養塩類の濃度分布は、空間的にも季節的にも変動が大きい。一般に表層では、生物によって摂取されるため濃度が低い。極端に濃度が低い場合には、リンまたは窒素が不足して生物増殖の制限因子となることがある。栄養塩濃度は深さとともに急増し、ある深さで極大となる。これは、海洋生物の遺骸(いがい)が沈降しながら分解し、ふたたび栄養塩を海水中に溶出させる再生作用のためである。表層の地理的分布では、濃度は高緯度の冷水域で高く、低・中緯度の暖水域で低い。季節的には夏季に低く、冬季に高い。これは、春季のプランクトンの大増殖による栄養塩の消費と、冬季の海水の鉛直混合による深層から表層への栄養塩の補給によるものと考えられている。このように栄養塩の濃度や分布のパターンを決定する要因には、海洋中の生物作用と海水の混合過程が関与している。
[秋山 勉]
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