栄養素(読み)えいようそ

精選版 日本国語大辞典 「栄養素」の意味・読み・例文・類語

えいよう‐そ エイヤウ‥【栄養素】

〘名〙 生物生活維持し、生長発育していく上に必要な物質人間では、蛋白質脂肪炭水化物ビタミン無機塩類など。〔近代語新辞典(1923)〕

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デジタル大辞泉 「栄養素」の意味・読み・例文・類語

えいよう‐そ〔エイヤウ‐〕【栄養素】

生物体が、栄養のために体外から取り入れる物質。緑色植物では窒素りんカリウムなど、高等動物ではたんぱく質炭水化物脂肪無機質ビタミンなど。
[類語]栄養滋養養分人工栄養栄養分栄養価炭水化物含水炭素糖質糖類澱粉蛋白質アミノ酸ゼラチンコラーゲン脂肪・脂肪分・脂質ビタミンミネラル灰分無機質食物繊維

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世界大百科事典 第2版 「栄養素」の意味・わかりやすい解説

えいようそ【栄養素 nutrient】

生物が生命を維持するために栄養(食物)として外界から取り入れる物質を栄養素という。これは基本的には,(1)炭水化物,タンパク質,脂肪などエネルギー源や体構成物の材料となる物質,(2)ビタミン,無機塩類(ミネラル)などで前者にくらべて必要量ははるかに少ないが生命の維持に不可欠な役割をはたす物質に大別される。このうち炭水化物,タンパク質,脂肪はもっとも多量に要求される高分子で,三大栄養素と呼ばれる。これらの物質1gが酸化分解されることによって炭水化物は4.2kcal,タンパク質は4.3kcal,脂質は9.4kcalのエネルギーを生じる。

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栄養・生化学辞典 「栄養素」の解説

栄養素

 生体発生,成長,成熟,維持,生殖などのために摂取すべき化合物や元素など.

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世界大百科事典内の栄養素の言及

【栄養】より

…生物は外界からとり入れた種々の物質を材料にして体の構成物質を作り,また体内で物質が分解するときに生じる化学的エネルギーを利用してあらゆる生活活動を行っている。このような体外からの栄養物質(これを栄養素という)の摂取と体内でそれを利用する過程を栄養という。 摂取する栄養素の質によって栄養型が分類される。…

【体】より

…腸管で消化を受けた残りの難溶性の物質は直腸を経て肛門から排出される。 体が食物として摂取するおもな栄養素は,糖質,タンパク質および脂質である。糖質としては,デンプンが大部分を占めるが,これが加水分解されてブドウ糖になって吸収される。…

※「栄養素」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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