根源(読み)コンゲン

デジタル大辞泉 「根源」の意味・読み・例文・類語

こん‐げん【根源/根元/根原】

物事の一番もとになっているもの。おおもと。根本。「腐敗政治の―を絶つ」「諸悪の―」
物事の始まり。「紛争の―となる事件」「―をさかのぼる」
本家元祖
「お茶の湯の―とも言はるる秦野官翁に向かひ」〈伎・三十石艠始〉
[類語]始まり始め起源源流本元物種温床濫觴源泉根本起こり発端端緒嚆矢糸口とば口取っ掛かり手掛かり足掛かり道を付ける

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精選版 日本国語大辞典 「根源」の意味・読み・例文・類語

こん‐げん【根源・根元】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 川などの流れのもととなる所。水源。みなもと。
    1. [初出の実例]「問根源於岸口、若梨園、出杏園」(出典:本朝麗藻(1010か)上・暮春侍宴左丞相東三条第同賦度水落花舞〈大江匡衡〉)
  3. ある物事を成立させる一番もとのもの。おおもと。また、ねもと。根本。
    1. [初出の実例]「此の身罪の根元として、心の為にはあだ敵なれども」(出典:発心集(1216頃か)七)
    2. [その他の文献]〔謝霊運‐山居賦〕
  4. 事の起こり。物事の始まり。原因。理由。由来。
    1. [初出の実例]「頼治参、被根元、不子細」(出典:後二条師通記‐寛治四年(1090)一二月一〇日)
    2. [その他の文献]〔詩経集伝‐大雅・桑柔〕
  5. 本家。元祖。
    1. [初出の実例]「かなでぜさいと書が根元」(出典:雑俳・雲鼓評万句合‐寛延二(1749))
    2. 「禁廷のお茶の根元(コンゲン)とも云はるる官翁に向ひ」(出典:歌舞伎・三十石艠始(1759)四幕)
  6. 男根(陰茎)をいう。
    1. [初出の実例]「右条々、堅可守之、若相背は或根元を切、或は死罪に可行之者也」(出典:徳川禁令考‐前集・第五・巻四二・寛文一二年(1672)七月一一日)

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普及版 字通 「根源」の読み・字形・画数・意味

【根源】こんげん

事物のもと。・韓〔符(の子)、書を城南に読む〕詩 潦(くわうらう)(にわか水)根源無し (あした)に滿つるも、夕に已に除(さ)る

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