横川吸虫(読み)ヨコガワキュウチュウ

デジタル大辞泉 「横川吸虫」の意味・読み・例文・類語

よこがわ‐きゅうちゅう〔よこがはキフチユウ〕【横川吸虫】

吸虫類の一種。体は長楕円形で、体長約2ミリ。人間・猫・犬などの小腸寄生。第1中間宿主カワニナ、第2中間宿主淡水魚で、アユフナなどの生食により感染し、多数寄生では腹痛下痢などの症状がみられる。寄生虫学者の横川定よこがわさだむが発見。

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精選版 日本国語大辞典 「横川吸虫」の意味・読み・例文・類語

よこがわ‐きゅうちゅうよこがはキフチュウ【横川吸虫】

  1. 〘 名詞 〙 吸虫類に属する扁形動物の一種。人や犬・猫、鳥などの小腸に寄生。成虫は長さ一~二ミリメートル。第一中間宿主は淡水貝のカワニナで、第二中間宿主はアユ・ウグイ・フナなどの小魚。これらを生で食べると感染し、多数寄生すると横川吸虫症を起こす。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「横川吸虫」の意味・わかりやすい解説

横川吸虫
よこがわきゅうちゅう
[学] Metagonimus yokogawai

扁形(へんけい)動物門吸虫綱二生(にせい)亜綱異形吸虫科に属する非常に小さな寄生虫。1911年(明治44)に横川定(さだむ)が台湾で発見し、翌12年(大正1)に桂田(かつらだ)冨士郎が命名記載、名はそれにちなむ。体長1~1.5ミリメートル、体幅0.5~0.8ミリメートルの卵形をしている。ヒト、イヌ、ネコなどの小腸に寄生し、糞便(ふんべん)とともに排出された卵は外界孵化(ふか)せず、第一中間宿主のカワニナに食われてその体内でミラシジウムが遊出し、スポロシスト、レジアを経て多数のセルカリアを形成する。セルカリアはカワニナから水中に脱出して第二中間宿主のアユ、シラウオ、ウグイ、フナなどの淡水魚に侵入し、鱗(うろこ)の下や、一部は筋肉内などで袋に包まれメタセルカリアとなる。

 ヒトなどがこのような魚を生食すれば感染し、約1週間で成虫となる。少数寄生の場合はほとんど症状が現れないが、多数寄生すれば下痢や腹痛をおこすことがある。日本、朝鮮半島、中国、台湾、東南アジアなどに分布する。アユなどの淡水魚はよく加熱してから食べることが予防の第一である。

[町田昌昭]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「横川吸虫」の意味・わかりやすい解説

横川吸虫
よこがわきゅうちゅう
Metagonimus yokogawai

扁形動物門吸虫綱二生目異形吸虫科。ヒト,イヌ,ネコ,ブタ,ネズミなどの哺乳類のほかにゴイサギ,トビ,ペリカンなどの小腸に寄生する。体は長さ1~2mm,幅 0.4~0.7mmの卵円形で,体全体に微刺がある。第1中間宿主は淡水産のカワニナ,第2中間宿主はアユ,フナ,ウグイなどの魚類で,それらの鱗や筋肉に寄生する。ヒトがこれらの魚類を生食すると感染し,小腸内で被嚢から脱出した幼虫は1週間後には成虫となる。多数寄生した場合腸カタルを起し,腹痛や下痢などの消化器障害を引起す。

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栄養・生化学辞典 「横川吸虫」の解説

横川吸虫

 魚類で被嚢して,魚を食べる動物に感染して腸に寄生する寄生虫.

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動植物名よみかた辞典 普及版 「横川吸虫」の解説

横川吸虫 (ヨコガワキュウチュウ)

動物。扁虫動物,寄生虫

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