横暴(読み)オウボウ

デジタル大辞泉 「横暴」の意味・読み・例文・類語

おう‐ぼう〔ワウ‐〕【横暴】

[名・形動]権力腕力にまかせて無法・乱暴な行いをすること。また、そのさま。「横暴な振る舞い」
[類語]専横独断専行

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精選版 日本国語大辞典 「横暴」の意味・読み・例文・類語

おう‐ぼうワウ‥【横暴】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 ) かってなわがままをしたり、乱暴をしたりすること。わがままを通すこと。また、そのさま。わがままかって。
    1. [初出の実例]「岡山県届書〈略〉大半鎮定最早横暴の挙動も無之趣に相聞之申候」(出典:太政官日誌‐明治六年(1873)六月一二日)
    2. 「それにしても、ちと横暴すぎる事が多いのでね」(出典:戯作三昧(1917)〈芥川龍之介〉一二)
    3. [その他の文献]〔晉書‐江統伝〕

横暴の補助注記

同音の類語に「横妨」や「押妨」があり、平安時代から古記録類を中心に使われていた。これらの行為や、その行為者が「暴動」「暴徒」だという意識から「妨」を「暴」に変えたものか。

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普及版 字通 「横暴」の読み・字形・画数・意味

【横暴】おうぼう(わうばう)

わがままで乱暴。〔三国志、魏、崔伝〕時に士卒暴にして、丘を掘發す。

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