精選版 日本国語大辞典 「樹氷」の意味・読み・例文・類語
じゅ‐ひょう【樹氷】
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現在は霧氷の一種を樹氷とよぶが、以前は木の枝などに付着する氷の総称であった。また、現在は樹霜と名づけられるものを樹氷とし、それ以外を霧氷とする人もある。樹木や地物に付着する氷は、地方によっていろいろな呼び名がある。九州雲仙岳(うんぜんだけ)の名物とされる「花ボロ」は、樹氷のこともあれば粗氷のこともある。長野県の「木花(きばな)」は、むしろ樹霜に近い。新潟県ではこれを「しが」とよぶ。樹氷ができる条件は、風が強く雲霧が去来することである。樹木についたものが大きく成長すると、形の特徴からモンスターmonsterとよばれる。東北の蔵王山(ざおうさん)のモンスターが著名であるが、冬の季節風に伴う雪まじりの雲霧が長時間にわたって、風上側斜面に生えたアオモリトドマツなどに吹き付ける際にできる。富士山頂にみられるものは、春先の南西風の悪天のときに成長して厚い粗氷性の着氷になる。冬の季語。
[篠原武次]
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…雨氷はまず衝突した水滴の一部が凍りつき,残った水滴の多量の水分は翼に広がって不凍結のまま付着し,その後ゆっくり氷結する透明で堅い氷で,航空機にとって最も危険である。一方,樹氷rimeは非常に低温で小さな水滴の雲の中で発生する。水滴は衝突と同時に凍り,凍結すると氷の粒子が重なって白い不透明なぎざぎざの形になる。…
…いまでは一般に鋭角突風,鉛直ドラフトなどの名称で取り上げられている。着氷icing雨氷と樹氷の2種があり,航空機に着く着氷の程度によって弱,並,強と着氷なしの4階級に分類される。雨氷clear ice(glaze)は凍結高度以上の不安定な過冷却の水滴からできている雲の中や,温暖前線面の下の寒気中に強雨の降り注ぐ凍結層に発生しやすい(図2)。…
…主として地表付近の気温が0℃以下になったとき,樹木や地物の表面に大気中の水蒸気が直接昇華したり,または過冷却雲粒が付着し凍結してできた氷。でき方によって,樹霜,樹氷,粗氷に分けられる。(1)樹霜air hoar おもに水蒸気の昇華によって樹木などにできる針状,板状,樹枝状をした氷の結晶。…
※「樹氷」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
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