世界大百科事典(旧版)内の樹液酒の言及
【酒】より
…酒は農耕文化の特徴的な産物であり,農作に伴うかずかずの呪術(じゆじゆつ)的,宗教的儀礼に用いられ,農業神が酒神を兼ねることが多い。 人類が最初に飲んだ酒は,土器などの容器に原料を蓄えておくだけで発酵して酒になるブドウ酒などの果実酒やヤシ酒などの樹液酒,馬乳酒などの乳酒であったと思われる。とくに酸味のあるブドウ果汁は雑菌に汚染されることが少なく,嗜好的価値の高い酒を自然発酵で容易につくることができるので,西アジアに始まり,エジプト,ギリシア,ローマを経て,ブドウ栽培可能なヨーロッパ各地に伝えられた。…
※「樹液酒」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」