普及版 字通 「機(漢字)」の読み・字形・画数・意味
機
常用漢字 16画
(旧字)
16画
[字訓] ばねじかけ・はたらき・きざし・はた
[説文解字]
[字形] 形声
声符は(幾)(き)。は戈に呪飾として絲(糸)をつけた形。これによって幾微を察し、邪悪を察する。しかけ・はたらきのある器械をといい、弩器などをいう。〔説文〕六上に「發を(つかさど)る、之れをと謂ふ」とあり、〔玉〕に「弩なり」とする。のち関鍵に用いるものを機関、戸枢に用いるものを枢機、織物に用いるものを機杼といい、すべて機構的なはたらきのあるものをいう。人事に施して機変・機略・機心、自然の霊妙なはたらきを天機という。
[訓義]
1. ばね、ばねじかけ、かなめ。
2. はたらき、はたらきのある構造のもの、からくり、しかけ、とじきみ、くるる、かぎ、はた、わな。
3. たくみ、いつわり。
4. 幾と通じ、きざし、はじめ、はずみ、ひそか。
[古辞書の訓]
〔新字鏡〕 須波江(すはえ)なり 〔和名抄〕 楊氏語抄に云ふ、高、多加波太(たかはた)。今案ずるに、巧の處、和加豆利(わかつり)〔名義抄〕 ハタモノ・ワカツル・ハタ・タカハタ、巧の處、弩ニ張ル、オコツリ/ ハタモノ・タカハタ・アヤツリ・カマフ・マツリ事・ワカツル・オコツル 〔字鏡集〕 タカハタ・ハタモノ・カムハタ・アヤフシ・アヤツル・ワカツケ・ヲコフ(ツ)リ・カナフ・アフ・アヤトル・マツリゴト
[熟語]
機運▶・機穎▶・機縁▶・機化▶・機械▶・機会▶・機画▶・機格▶・機▶・機陥▶・機緘▶・機鑒▶・機檻▶・機関▶・機揆▶・機器▶・機宜▶・機急▶・機局▶・機遇▶・機警▶・機慧▶・機権▶・機嫌▶・機悟▶・機候▶・機巧▶・機衡▶・機梭▶・機詐▶・機士▶・機思▶・機事▶・機軸▶・機趣▶・機捷▶・機舂▶・機心▶・機神▶・機枢▶・機数▶・機穽▶・機声▶・機政▶・機勢▶・機先▶・機泉▶・機旋▶・機泉▶・機綜▶・機速▶・機断▶・機知▶・機智▶・機籌▶・機兆▶・機弩▶・機頭▶・機動▶・機任▶・機能▶・機秘▶・機微▶・機敏▶・機婦▶・機秉▶・機柄▶・機辟▶・機変▶・機▶・機弁▶・機便▶・機鋒▶・機謀▶・機密▶・機務▶・機明▶・機網▶・機約▶・機用▶・機要▶・機理▶・機略▶・機▶・機霊▶・機牢▶
[下接語]
逸機・応機・化機・機・鑒機・危機・器機・窮機・玉機・遇機・軍機・契機・権機・玄機・弦機・好機・衡機・察機・事機・時機・失機・戎機・上機・乗機・織機・心機・神機・塵機・随機・枢機・正機・清機・先機・戦機・大機・待機・杼機・天機・転機・投機・動機・道機・発機・万機・伏機・兵機・秉機・忘機・無機・有機・立機・臨機・霊機・弄機
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報