出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
機械化された歩兵部隊のこと。装甲車、装輪車、自走砲を大量に装備し、機動力を高めた歩兵を中心とする部隊である。従来は徒歩で戦闘するから歩兵といわれたが、いまでは歩兵も乗車戦闘が中心となっている。これを保障するのが機動力、火力、防護力の増強である。機動力強化は自動車化に始まり、ついで装甲車化が進み、最近ミサイルや砲をもつ装甲歩兵戦闘車が導入されるに至った。ヘリコプターによる空中機動も重視されている。火力も自走式となり、車両と一体化した。これにより戦車を主体とする機甲部隊と連携作戦を実施することが可能になった。ロシアでは歩兵のことを狙撃(そげき)兵といい、機械化師団は自動車化狙撃師団とよぶ。これと戦車師団が協同する貫通打撃は、強烈な破壊力をもっていたが、軍事費と兵員の縮小で戦力は大幅に低下している。
[藤井治夫]
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…機甲部隊は,戦車部隊を中心とした装甲化された諸兵種連合の部隊をいうが,装甲化された歩兵を中心とした諸兵種連合の機械化部隊を含める場合もある。編成上,火力,機動力,防護力に優れ卓越した攻撃力を発揮し,現代の陸上戦闘の中核的存在である。…
…なお,第2次大戦以降,半装軌式装甲車については新たに開発された例はない。
[機械化部隊と機甲部隊]
内燃機関を利用した自動車が実用化されるまでは,陸上部隊の戦場における移動や兵器資材等の輸送はもっぱら人や馬の力にたよっていた。第1次大戦以降,偵察,連絡,兵器資材輸送,後には兵員輸送等の軍事目的に自動車が使用されるようになり,また戦車や装甲車,さらに自走砲も出現して,軍の機械化,近代化が大いに進展した。…
※「機械化部隊」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...
12/17 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
11/21 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
10/29 小学館の図鑑NEO[新版]動物を追加
10/22 デジタル大辞泉を更新
10/22 デジタル大辞泉プラスを更新