歌舞(読み)カブ

デジタル大辞泉 「歌舞」の意味・読み・例文・類語

か‐ぶ【歌舞】

[名](スル)歌と舞。また、歌ったり舞ったりすること。「歌舞音曲」

うた‐まい〔‐まひ〕【歌舞】

歌と舞。管弦と舞楽

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「歌舞」の意味・読み・例文・類語

か‐ぶ【歌舞】

  1. 〘 名詞 〙 歌と舞。歌ったり舞ったりすること。
    1. [初出の実例]「復有王臣諸氏五節。久米儛。楯伏。踏歌。袍袴等歌儛」(出典続日本紀(752)天平勝宝四年四月乙酉)
    2. 「子女相率ひて市井に歌舞(カブ)し」(出典:造化妙々奇談(1879‐80)〈宮崎柳条〉三)
    3. [その他の文献]〔春秋左伝‐襄公三一年〕

うた‐まい‥まひ【歌舞】

  1. 〘 名詞 〙 歌うことと舞うこと。歌と舞。音楽。あそび。
    1. [初出の実例]「種々の楽器(ウタマヒのうつはもの)を張りて」(出典:日本書紀(720)允恭四二年一月(図書寮本訓))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「歌舞」の読み・字形・画数・意味

【歌舞】かぶ

うたい舞う。徳をたたえる。〔左伝、襄三十一年〕王の功、天下誦して之れを歌す。

字通「歌」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

世界大百科事典(旧版)内の歌舞の言及

【舞楽装束】より

…日本の雅楽に用いる装束で,大別すると,日本古来の歌舞(うたまい)の舞人装束,管絃の装束,舞楽装束となり,一般にはこれらを総括して舞楽装束と称する。
[歌舞の舞人装束]
 歌舞とは,神楽(御神楽(みかぐら)),大和(倭)舞(やまとまい),東遊(あずまあそび),久米舞,風俗舞(ふぞくまい)(風俗),五節舞(ごせちのまい)など神道系祭式芸能である。…

※「歌舞」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

五節舞

日本の上代芸能の一つ。宮廷で舞われる女舞。大歌 (おおうた) の一つの五節歌曲を伴奏に舞われる。天武天皇が神女の歌舞をみて作ったと伝えられるが,元来は農耕に関係する田舞に発するといわれる。五節の意味は...

五節舞の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android