精選版 日本国語大辞典 「正体」の意味・読み・例文・類語
しょう‐たい シャウ‥【正体】
〘名〙 (古くは「しょうだい」)
※勝鬘経義疏(611)歎仏真実功徳章「第二正説。正者経之正体」
※虎寛本狂言・狐塚(室町末‐近世初)「両人していぶいて正体をあらはし」
② 神体。聖体。多く、上に「御」をつけていう。
※左経記‐長元四年(1031)一〇月一七日「安二置七宝筥於宝殿中一、是称二御正体一」
※日葡辞書(1603‐04)「Xǒdai(シャウダイ)」
※俳諧・犬子集(1633)二「正体もならもろはくのやよひ哉〈親重〉」
④ 詩文・歌・連俳などの、あるべき姿。
せい‐たい【正体】
〘名〙
① 正しい体。正しい姿。本体。
※中華若木詩抄(1520頃)上「変体は正体にをとれり」 〔陸機‐羽扇賦〕
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