正員(読み)ショウイン

デジタル大辞泉 「正員」の意味・読み・例文・類語

しょう‐いん〔シヤウヰン〕【正員】

正規の職員正官。→権官ごんかん
中世代官に対する本人の称。

せい‐いん〔‐ヰン〕【正員】

正式の資格を有する構成員。また、定員内の人員

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精選版 日本国語大辞典 「正員」の意味・読み・例文・類語

しょう‐いんシャウヰン【正員】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 官職制度上、登録されている正規の職員。定員。そうでない者を権官または、員外官という。
    1. [初出の実例]「凡正員之外特任権官者、不正権、依位階次」(出典延喜式(927)一八)
  3. 中世、代官に対する本人の称。
    1. [初出の実例]「被下知之処、称正員、地頭代面面対捍」(出典:近衛家本追加‐嘉祿三年(1227)三月一七日)

せい‐いん‥ヰン【正員】

  1. 〘 名詞 〙 正当の資格のある人員。また、定員内の人員。しょういん。
    1. [初出の実例]「律法に定めたる正員法士の外に、臨時に法士を任じ」(出典:泰西国法論(1868)〈津田真道訳〉一)
    2. [その他の文献]〔新唐書‐選挙志上〕

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