正因仏性(読み)しょういんぶっしょう

精選版 日本国語大辞典 「正因仏性」の意味・読み・例文・類語

しょういん‐ぶっしょうシャウインブッシャウ【正因仏性】

  1. 〘 名詞 〙 仏語天台宗で説く三因仏性一つ。一切のものに本来そなわっている理。それを照らし表わす智慧を了因仏性、その智を起こす縁としての善行縁因仏性という。
    1. [初出の実例]「二煩悩無辺誓願断。此是摂律儀戒。亦是断徳心。亦是正因仏性。法身菩提因」(出典往生要集(984‐985)大文四)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

メタン

化学式 CH4 。最も簡単なメタン系炭化水素で,天然ガスの主成分をなしている。また石炭ガスにも 25~30%含まれる。有機物の分解,たとえばセルロースの腐敗,発酵の際に生成され,沼気ともいわれる。また...

メタンの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android