デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「正子内親王」の解説
正子内親王(1) せいしないしんのう
大同(だいどう)4年生まれ。嵯峨(さが)天皇の皇女。母は橘嘉智子(たちばなの-かちこ)。恒貞(つねさだ)親王らを生む。天長4年皇后,10年皇太后となる。承和(じょうわ)7年出家。深く仏教に帰依(きえ)し,孤児を救済,嵯峨に大覚寺をひらき,僧尼のための済治院をもうけた。元慶(がんぎょう)3年3月23日死去。71歳。法名は良祚。
正子内親王(2) せいしないしんのう
寛徳2年4月20日生まれ。母は藤原延子(えんし)。天喜(てんぎ)6年賀茂(かもの)斎院となる。延久元年病のためしりぞき,のち出家。押小路(おしこうじの)斎院,土御門(つちみかどの)斎院とよばれた。永久2年8月20日死去。70歳。