正格(読み)セイカク

デジタル大辞泉 「正格」の意味・読み・例文・類語

せい‐かく【正格】

決まった規則にきちんと合っていること。また、正しい規則。
漢詩の律詩・絶句において、五言では初句の第2字が仄字そくじで起こされるもの、七言では初句の第2字が平字ひょうじで起こされるもの。⇔偏格
正格活用」の略。
[類語]正則正統正調本式本格的正規正式公式フォーマル格調格式品格品位風格おおやけ公的正しい本物儀礼礼法礼式礼儀風儀作法よそ行き格式張る折り目正しい本格本筋まっとう正道本道本流主流中正至当合理的合法的押しも押されもせぬれっきとちゃんとまとも道理道理至極腰を入れる本腰本腰を入れるレギュラーオーソドックスプロパー

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精選版 日本国語大辞典 「正格」の意味・読み・例文・類語

せい‐かく【正格】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 本来の格式や、規則にあてはまっていること。
    1. [初出の実例]「時文を難するに漢文和文の正格を以てするは」(出典:経国美談(1883‐84)〈矢野龍渓〉後)
  3. 漢詩の近体詩で、初句の第二字が仄字(そくじ)で起こされる五言の近体詩、および初句の第二字が平字(ひょうじ)で起こされる七言の近体詩。⇔偏格。〔夢渓筆談‐芸文二〕
  4. せいかくかつよう(正格活用)」の略。
    1. [初出の実例]「凡そ、用言の正格、変格、八種の活用の中にて」(出典:語法指南(1889)〈大槻文彦〉動詞)

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普及版 字通 「正格」の読み・字形・画数・意味

【正格】せいかく

正則。

字通「正」の項目を見る

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