歪形(読み)ゆがみなり

精選版 日本国語大辞典 「歪形」の意味・読み・例文・類語

ゆがみ‐なり【歪形】

〘名〙
① ゆがんだかたち。ゆがんだままにしておくこと。
浮世草子・椀久二世(1691)上「当世女にして風俗腰つきゆがみなりに」
② いい加減。曲がりなり。
※浮世草子・好色一代女(1686)三「ゆがみなりにやれ」

いがみ‐なり【歪形】

〘名〙 (形動) ゆがんだ形。かっこうのゆがんでいるさま。
当世書生気質(1885‐86)〈坪内逍遙〉一三「袴もいがみなりに仕立るのも、みんなあなたへの心中だて」

いびつ‐がた【歪形】

〘名〙 =いびつ(歪)②③

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「歪形」の意味・読み・例文・類語

いびつ‐なり【×形】

[名・形動]
いびつ2㋑」に同じ。
「―の切溜きりだめ(=箱)を、大海ざぶりとゆすいで」〈鏡花・草迷宮〉
いびつ2㋒」に同じ。
「望みがかなうたら、礼はきっと―でするわい」〈浄・歌祭文

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