歳旦祭(読み)サイタンサイ

デジタル大辞泉 「歳旦祭」の意味・読み・例文・類語

さいたん‐さい【歳旦祭】

元旦に、宮中および諸神社で、皇室ならびに国民繁栄農作物豊作皇祖天神地祇に祈願する祭祀さいし 新年

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精選版 日本国語大辞典 「歳旦祭」の意味・読み・例文・類語

さいたん‐さい【歳旦祭】

  1. 〘 名詞 〙 一月一日早朝、宮中および諸神社で行なわれる祭祀。新年を祝い国民の福祉五穀豊穰、皇室の繁栄を祈るもの。宮中では天皇四方拝儀式の後、宮中三殿を拝する。《 季語・新年 》
    1. [初出の実例]「歳旦祭祈年祭及天長節祭は賢所皇霊殿神殿に於て之を行ふ」(出典:皇室祭祀令(明治四一年)(1908)第二三条)

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百科事典マイペディア 「歳旦祭」の意味・わかりやすい解説

歳旦祭【さいたんさい】

皇室祭祀一つ。1月1日,四方拝に引き続き宮中三殿において天皇が皇位の栄え,五穀の実り,国民の福祉を祈る。

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世界大百科事典(旧版)内の歳旦祭の言及

【皇室祭祀】より

…神武天皇の即位日とされる2月11日の紀元節祭は73年,春秋二季に祖霊を祭る皇霊祭,諸神を祭る神殿祭は78年に新設されたが,紀元節祭は1948年の紀元節廃止により停廃された。
[小祭]
 1月1日の歳旦祭,2月17日の祈年祭,11月3日の明治節祭,12月中旬の賢所御神楽,天皇誕生日の天長節祭,先帝以前3代の例祭(命日),先后および母后の例祭,歴代天皇の式年祭が小祭である。このうち祈年祭は神祇令所載の古い祭典で,毎年2月4日豊作を祈願して全国の神社に奉幣するものであるが,宮中三殿においても2月17日に祭典を行うことが皇室祭祀令に定められた。…

※「歳旦祭」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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