死活(読み)シカツ

デジタル大辞泉 「死活」の意味・読み・例文・類語

し‐かつ〔‐クワツ〕【死活】

死ぬことと生きること。死ぬか生きるかということ。「死活にかかわる問題」
[類語]生死せいし生死しょうじ死生死命生殺活殺生き死に

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「死活」の意味・読み・例文・類語

し‐かつ‥クヮツ【死活】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( ━する ) 死ぬことと生きること。転じて、死生を決する大事の場合。生死存亡
    1. [初出の実例]「水にも死活あるぞ。久うくまぬ水はいして年よりの如なぞ」(出典:詩学大成抄(1558‐70頃)六)
    2. 「聞もうとましき堀句する世には、何にたとへんと思ひ定めし、死活(シクヮツ)の境、未来記也」(出典:俳諧・雑談集(1692)上)
  3. ( ━する ) 蘇生すること。
    1. [初出の実例]「Xiquat(シクヮツ)。シシヨミガエル〈訳〉死んで蘇る」(出典:日葡辞書(1603‐04))
  4. 柔術の技で、締め技または当て身などで相手を気絶させ、再びよみがえらせること。
    1. [初出の実例]「わしは此頃柔術(やはら)を稽古いたす〈略〉死活(シクヮツ)まで許されました」(出典:咄本・詞葉の花(1797)あて身)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「死活」の読み・字形・画数・意味

【死活】しかつ

存亡。

字通「死」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

メタン

化学式 CH4 。最も簡単なメタン系炭化水素で,天然ガスの主成分をなしている。また石炭ガスにも 25~30%含まれる。有機物の分解,たとえばセルロースの腐敗,発酵の際に生成され,沼気ともいわれる。また...

メタンの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android