殉ずる(読み)ジュンズル

デジタル大辞泉 「殉ずる」の意味・読み・例文・類語

じゅん・ずる【殉ずる】

[動サ変][文]じゅん・ず[サ変]
主君などの死を追って死ぬ。殉死する。「亡君に―・ずる」
ある人に義理立てして、同じ行動をとる。「辞任した大臣に―・ずる」
ある物事のために命を投げ捨てて尽くす。「信仰に―・ずる」
[類語](3ボランタリー自発的公共心公徳心犠牲犠牲的サービス献身献身的ささげる挺身ていしん捨て石利他利他心志願慈善篤志有志ボランティア奉仕奉公寄与貢献裨益ひえき尽力尽くす骨身を惜しまず粉骨砕身身をにする身を削る骨身を削る命を捧げるケアアフターケア篤志家

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精選版 日本国語大辞典 「殉ずる」の意味・読み・例文・類語

じゅん‐・ずる【殉】

  1. 〘 自動詞 サ行変 〙
    [ 文語形 ]じゅん・ず 〘 自動詞 サ行変 〙 主君の死を追って死ぬ。殉死する。転じて、ある事のために生命を捧げる。
    1. [初出の実例]「父の繆公こそ病ほうけてすちない事云われたりとも、其に従て善良を殉せうず事ぢゃを」(出典:史記抄(1477)四)
    2. 「信ずる所に殉ずるのだから、僕はそれで本望だ」(出典:開化の良人(1919)〈芥川龍之介〉)

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