残夜(読み)ザンヤ

デジタル大辞泉 「残夜」の意味・読み・例文・類語

ざん‐や【残夜】

夜明け方
「月入りて後の―の如し」〈太平記・二七〉
[類語]夜明け明け方明け未明朝まだき黎明朝明けかわたれ時白白明け朝ぼらけ有明東雲しののめ払暁早暁薄明夜明け前鶏鳴あした朝方朝っぱら早朝モーニング

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精選版 日本国語大辞典 「残夜」の意味・読み・例文・類語

ざん‐や【残夜】

  1. 〘 名詞 〙 夜明け方。明け方近い頃。
    1. [初出の実例]「されば此の神器無からん代月は入りて後の残夜(ザンヤ)の如し」(出典:太平記(14C後)二七)
    2. [その他の文献]〔王湾‐次北固山下詩〕

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普及版 字通 「残夜」の読み・字形・画数・意味

【残夜】ざんや

よあけ。唐・王湾〔北固山下に次(やど)る〕詩 日、殘夜に生じ 江春、年に入る 書、何(いづ)れの處にかする 歸雁、洛陽の邊(ほとり)

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