残曛(読み)ザンクン

デジタル大辞泉 「残曛」の意味・読み・例文・類語

ざん‐くん【残×曛】

日没後もなお照り残る夕日の光。残照
「―を顔に受けながら」〈芥川山鴫

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精選版 日本国語大辞典 「残曛」の意味・読み・例文・類語

ざん‐くん【残&JISEB69;】

  1. 〘 名詞 〙 日没後も、なお、雲や山の端などに照りはえて残っている夕日の光。夕日のなごり。残照。
    1. [初出の実例]「富士の東北に唯一抹(いちまつ)朱黄色の残曛(ザンクン)を剰(あま)したるのみにて」(出典:自然と人生(1900)〈徳富蘆花〉自然の色)

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