殯斂(読み)ヒンレン

デジタル大辞泉 「殯斂」の意味・読み・例文・類語

ひん‐れん【××斂】

死者を埋葬するまで、棺に納めてしばらく安置すること。かりもがり。
「以て殉節の士を祭り、厚く―を加え」〈東海散士佳人之奇遇

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精選版 日本国語大辞典 「殯斂」の意味・読み・例文・類語

ひん‐れん【殯斂・殯&JISF4A0;】

  1. 〘 名詞 〙 死者を納棺し、しばらく安置してまつること。かりもがり。
    1. [初出の実例]「殯之事。並従別式」(出典令義解(718)喪葬・遣使弔条)
    2. [その他の文献]〔荀子‐礼論〕

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普及版 字通 「殯斂」の読み・字形・画数・意味

【殯斂】ひんれん

納棺してかりもがりする。〔後漢書、符融伝〕(符融)妻す。にして殯斂無し。人、爲に棺へんと欲す。融肯て受けず。曰く、古のするは、之れを中野(す)つ。唯だ妻子以て志を行ふべし。但だ土に(つ)いて埋するのみと。

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