毒毒しい(読み)ドクドクシイ

デジタル大辞泉 「毒毒しい」の意味・読み・例文・類語

どくどく‐し・い【毒毒しい】

[形][文]どくどく・し[シク]
いかにも毒が含まれているようである。「見るからに―・いキノコ
強い悪意が感じられて、いかにも憎らしい。にくにくしい。「―・い捨てぜりふ」
色などが、どぎつい。「―・い口紅
[派生]どくどくしげ[形動]どくどくしさ[名]
[類語](2憎たらしい憎憎しい小憎らしい面憎い憎体嫌い毛嫌い大嫌い食わず嫌いいけ好かない虫が好かないいや気に食わない犬も食わぬ憎い憎らしい苦苦しい腹立たしいいまいましい苦虫を噛み潰したよう苦り切る眉をひそめる鼻持ちならない忌まわしいいとわしいおぞましいうとましい忌むうとむうとんずる嫌気忌避忌み嫌う煙たがる呪わしい/(3けばけばしいけばいけばけば美美しい派手やかちゃらいごてごてどぎついきんきらきんきんきら金ぴかでこでこ満艦飾メタリックゴージャス濃厚濃い濃密深いこまやか濃度色濃いくどいしつこいこってり脂っこいこてこてぎたぎたぎとぎとねっとり脂ぎる脂ギッシュオイリー

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精選版 日本国語大辞典 「毒毒しい」の意味・読み・例文・類語

どくどく‐し・い【毒毒】

  1. 〘 形容詞口語形活用 〙
    [ 文語形 ]どくどく〘 形容詞シク活用 〙
  2. いかにも毒を含んでいるようである。
    1. [初出の実例]「うす菫こ菫酒は毒々し」(出典:俳諧・七番日記‐文化一〇年(1813)三月)
  3. にくにくしい。にくたらしい。ことば態度が悪意を含んでいるようである。
    1. [初出の実例]「どくどくしく云なさるけれど、癪な事はいはねへはな」(出典:滑稽本・浮世風呂(1809‐13)三)
  4. 色などが濃厚すぎる。どぎつい。
    1. [初出の実例]「両側の店格子の中から、〈略〉毒々(ドクドク)しい色に着飾った生身(いきみ)の贄(にへ)が」(出典恋慕ながし(1898)〈小栗風葉〉一三)

毒毒しいの派生語

どくどくし‐げ
  1. 〘 形容動詞ナリ活用 〙

毒毒しいの派生語

どくどくし‐さ
  1. 〘 名詞 〙

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