毘藍婆(読み)ビランバ

デジタル大辞泉 「毘藍婆」の意味・読み・例文・類語

びらんば【×毘藍婆】

《〈梵〉Vairambhakaの音写仏語。世界の生成または壊滅する劫初ごうしょ劫末に吹くという暴風毘藍。毘藍婆風。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「毘藍婆」の意味・読み・例文・類語

びらんば【毘藍婆】

  1. 〘 名詞 〙 ( [梵語] vairambhaka の音訳迅猛、旋などと訳す ) 仏語。世界の生成、または壊滅する劫初(ごうしょ)・劫末に起こるという大暴風。びらん。びらんぷう。びらんばふう。
    1. [初出の実例]「汝が一念、らんば・びらんばの悪風となって」(出典:浄瑠璃・釈迦如来誕生会(1714)四)
    2. [その他の文献]〔翻梵語‐九・風名五九〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android