気忙しい(読み)キゼワシイ

デジタル大辞泉 「気忙しい」の意味・読み・例文・類語

き‐ぜわし・い〔‐ぜはしい〕【気忙しい】

[形][文]きぜは・し[シク]
あれこれと気持ちがせかれて、落ち着いていられない。きぜわしない。「―・い年の瀬」「―・く荷物をまとめる」
落ち着きがなく、せっかちである。きぜわしない。「相変わらず―・い男だ」
[類語]いそがしいせわしいせわしない慌ただしい目まぐるしいきりきり舞い東奔西走てんてこ舞い多忙繁忙繁多繁劇多事多端多用繁用席の暖まるいとまもない猫の手も借りたいせっかち気早短気気短気が短い短慮直情径行そそくさせかせか性急拙速多端忙殺怱忙そうぼう倥偬こうそう怱怱そうそう大忙し取り紛れる手が塞がる目が回る応接にいとまがないあくせくこせこせばたばたあたふた気早い大わらわ貧乏暇無し甲斐甲斐かいがいしいそわそわ右往左往慌てふためく動き回るちょこまかうそうそ倉卒押せ押せてんやわんややいのやいの喧嘩早い喧嘩っぱや癇癪かんしゃく癇癖癇性ヒステリック虫気怒り腹立ち憤り怒気瞋恚しんい憤怒ふんど・ふんぬ憤懣ふんまん鬱憤うっぷん義憤痛憤悲憤憤激憤慨ふんがい立腹激怒逆鱗げきりん憤ろしい腹立たしい業腹ちゅうっ腹やけっ腹悲憤慷慨逆上高ぶるのぼせる激するかっとなるいきり立つはやり立つのぼせ上がる血迷う血走る怒りっぽい切れる瞬間湯沸かし器うろうろうろちょろどぎまぎおたおたまごまごどぎどぎもじもじぐじぐじぐずぐずいじいじ因循くよくようじうじちゃかちゃかふらふらよたよたもぞもぞふわふわおどおどびくびくきょときょとぐらぐら倉皇軽佻浮薄浮薄闇雲やみくも軽挙妄動後先なしうわずるうわつくうろたえる

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精選版 日本国語大辞典 「気忙しい」の意味・読み・例文・類語

き‐ぜわし・い‥ぜはしい【気忙】

  1. 〘 形容詞口語形活用 〙
    [ 文語形 ]きぜは〘 形容詞シク活用 〙
  2. 心にせかれることがあって落ち着かない。気分的に落ち着かない。きぜわしない。
    1. [初出の実例]「精分つかれたるやうにて気ぜはしく」(出典:曾良宛芭蕉書簡‐元祿七年(1694)五月一六日)
    2. 「法事が近づくと〈略〉何となく気忙しい」(出典:家族会議(1935)〈横光利一〉)
  3. 性格に落ち着きがなく、事を急いで進めたがる。性急である。気短である。きぜわしない。
    1. [初出の実例]「今よりただちにまゐるべしとて、例の気(キ)ぜはしく立さわぐ」(出典:春迺屋漫筆(1891)〈坪内逍遙〉梓神子)

気忙しいの派生語

きぜわし‐げ
  1. 〘 形容動詞ナリ活用 〙

気忙しいの派生語

きぜわし‐さ
  1. 〘 名詞 〙

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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