気違い(読み)キチガイ

デジタル大辞泉 「気違い」の意味・読み・例文・類語

き‐ちがい〔‐ちがひ〕【気違い/気狂い】

精神状態が普通でなく、正常ではない言動をすること。気が狂うこと。
多く他の語の下に付いて)ある一つのことに異常に熱中すること。また、その人。マニア。「野球―」
[類語](1狂乱狂気乱心奇人変人変物変わり者変わり種難物怪人変質者狂人左巻き狂う発狂瘋癲ふうてんふれる気がふれる/(2物好き酔狂好事家こうずかおたく狂いディレッタントマニアマニアック病的クレージーいかれる神経質凝り性モノマニアモノマニアック偏執狂執念深いアブノーマル異常異様狂的つうこだわりこだわる道楽れ者凝り屋執拗しつようしつこいサブカルチャー

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精選版 日本国語大辞典 「気違い」の意味・読み・例文・類語

き‐ちがい‥ちがひ【気違・気狂】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 精神状態が尋常でなくなること。気が狂うこと。常識をひどくはみ出たような言動をとることもいう。また、その人。
    1. [初出の実例]「道通りが気違ひじゃといふて笑らひまする」(出典:虎寛本狂言・素襖落(室町末‐近世初))
  3. ( 比喩的に ) 物事にひどく熱中すること。また、その人。偏執狂。マニア。多く、他の語の下に付けて用いられた。
    1. [初出の実例]「いくら御亭主が謡気狂(キチガヒ)でも」(出典行人(1912‐13)〈夏目漱石〉帰ってから)
    2. 「淡路にはずゐぶん熱心な人形気違ひが珍らしくなく」(出典:蓼喰ふ虫(1928‐29)〈谷崎潤一郎〉一一)

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