気高い(読み)ケダカイ

デジタル大辞泉 「気高い」の意味・読み・例文・類語

け‐だか・い【気高い】

[形][文]けだか・し[ク]《古くは「けたかし」》
すぐれて上品に見える。気品がある。「―・い雰囲気」「―・い心」
身分が高い。高貴である。
「生き給ひての御宿世は、いと―・くおはせし人」〈蜻蛉
[派生]けだかさ[名]
[類語]上品高尚典雅神聖高踏的崇高高邁高遠超然超俗孤高脱俗俗離れ浮世離れ世間離れみやびやか優雅優美みやび高雅風雅優形やさがたゆかしい奥ゆかしいしとやかたおやか女性的エレガントドレッシー女らしい女女めめしい女くさい女振り女っ気婉麗えんれい優優典麗麗しい静淑優婉閑雅婉然楚楚そそ窈窕ようちょう端麗温雅物柔らか気品雅趣つつましいつつましやかしおらしい清雅高踏雅致﨟長ろうたけるみやびる端雅都雅やんごとない高貴

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精選版 日本国語大辞典 「気高い」の意味・読み・例文・類語

け‐だか・い【気高】

  1. 〘 形容詞口語形活用 〙
    [ 文語形 ]けだか・し 〘 形容詞ク活用 〙 ( 古くは「けたかし」 )
  2. 身分が高い。高貴である。
    1. [初出の実例]「生き給ての御宿世は、いとけたかくおはせし人の、げに亡きかげに、いみじき事をや疑はれ給はんと思へば」(出典:源氏物語(1001‐14頃)蜻蛉)
  3. 高貴の人のような感じである。品格が高い。気品がある。上品な感じである。
    1. [初出の実例]「宮は、いとらうらうじう、けたかく、ものものしき顔してゐ給へり」(出典:宇津保物語(970‐999頃)蔵開下)

気高いの派生語

けだか‐げ
  1. 〘 形容動詞ナリ活用 〙

気高いの派生語

けだか‐さ
  1. 〘 名詞 〙

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