水かき(読み)みずかき

日本大百科全書(ニッポニカ) 「水かき」の意味・わかりやすい解説

水かき
みずかき

水鳥カエル(無尾両生類)の足指の間に張られた、皮膚のひだで形成された薄い膜をいう。特殊な哺乳(ほにゅう)類であるカモノハシの足にも水かきが発達している。水かきは遊泳潜水など水中運動への適応のために発達した構造といえる。その発達の度合いは遊泳や潜水の必要度に対応しており、終生水中に生活するアフリカツメガエルではよく発達しているし、水鳥でも遊泳性でないシギサギツルなどではあまり発達していない。

[菊山 栄]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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