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デジタル大辞泉
「水上機」の意味・読み・例文・類語
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水上機
すいじょうき
seaplane
水の上で発着できる飛行機。陸上機の車輪をフロートに替えたフロート機と,機体が舟になっている飛行艇がある。また水上機に車輪をつけた水陸両用機や,水,陸地,雪,氷,泥の上で離着できる多用機もある。史上初めてのフロート式水上機が離着水に成功したのは 1911年で,アメリカ合衆国のグレン・カーティスによる。その後,軍用機として広く使われ,第1次世界大戦,第2次世界大戦の戦間期には民間旅客機としても多用された。しかし多くは波に弱く,静かな水面上でなければ離着水できない欠点もある。このため波のある水面での離着水は低速で,できるだけ短距離で行なわなければならず,水による腐食の問題もあって,陸上機に比べると開発費が高い。このほか離着水の可能なヘリコプタもある。
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水上機
すいじょうき
hydroplane
aquaplane
海や河川、湖などの水面で離発着できる飛行機。水上滑走や停留に適するよう、陸上機の車輪のかわりにフロート(浮き舟)が用いられる。現在は陸上の飛行場がかなり整備されており、また、飛行機の離着水に適した水面はそう多くないこと、陸上機のほうが空気抵抗が少なく操縦や整備などが容易なため、水上機は限られた用途にのみ用いられる。同じ水面で離発着する飛行機で、胴体そのものを舟の形にして水上滑走や停留ができるものに飛行艇flying boatがあるが、水上機とは別の機種として扱うのが普通である。
[落合一夫]
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すいじょうき【水上機 hydroplane】
水上に発着するように作られた飛行機。ふつうの飛行機(陸上機)と違って車輪式の着陸装置がなく,代りにフロートfloatと呼ぶ舟形の浮きを機体の下につけていて,これで水に浮き,水上を滑走して離水や着水をする。胴体がフロートを兼ね,舟形の艇体となっているものは,ふつう飛行艇と呼んで水上機とは区別する。また水上機や飛行艇に車輪式の着陸装置をつけ,水上にも陸上にも発着できるようにしたものは水陸両用機と呼ばれる。
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水上機【すいじょうき】
水上に発着できる飛行機。胴体下部に舟形の浮体(フロート)を取り付けたもの。第2次大戦まで盛んに使われたが,今日では地上交通が不便で川や湖の多いカナダなどの地方で使用されている。なお胴体がフロートを兼ねるものは飛行艇と呼んで水上機とは区別する。→水陸両用機
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