水土(読み)すいど

精選版 日本国語大辞典 「水土」の意味・読み・例文・類語

すい‐ど【水土】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 水と土。また、水と土地。転じて、土地。
    1. [初出の実例]「橘は淮北に生じて枳殻となり、すいどの事なればなり」(出典:曾我物語(南北朝頃)四)
    2. 「いづれの儒学も此国の水土にあひがたく、今の時に叶がたし」(出典:集義和書(1676頃)四)
    3. [その他の文献]〔書経‐舜典〕
  3. 仏語。四大のうちの、水と土。肉体は、この二つによって成るとする。
    1. [初出の実例]「風火去不還、水土将朽敗」(出典性霊集‐一〇(1079)九想詩・方塵相)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「水土」の読み・字形・画数・意味

【水土】すいど

水陸。また、風土。〔晏子、雑下十〕嬰、之れを聞く、橘、淮南に生ずれば則ち橘と爲り、淮北に生ずれば則ち枳(からたち)と爲ると。は徒(た)だ相ひ似たるも、其の實、味同じからず。然る以(ゆゑん)のは何ぞや。水土異なればなり。

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