水系感染(読み)スイケイカンセン

デジタル大辞泉 「水系感染」の意味・読み・例文・類語

すいけい‐かんせん【水系感染】

飲料水などによって感染症が流行すること。水系伝染

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

関連語 名詞

精選版 日本国語大辞典 「水系感染」の意味・読み・例文・類語

すいけい‐かんせん【水系感染】

  1. 〘 名詞 〙 伝染病感染経路の一つ。水、特に飲料水を伝播体とする感染。コレラ赤痢腸チフスなどのような伝染病にみられる。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

日本大百科全書(ニッポニカ) 「水系感染」の意味・わかりやすい解説

水系感染
すいけいかんせん

水(とくに飲料水)を介して伝染病が発生・流行することで、集団感染形式をとる危険がある。上水道水源または給水途中病原細菌が混入しておこる場合が多い。

 水系感染の特徴としては、次のようなものがあげられる。

(1)患者の発生数曲線が急激な山型を示す。

(2)給水範囲に一致して発生し、その境界線が明確である。

(3)患者に性、年齢職業などの別がみられない。

(4)致命率が一般に低い。

(5)季節による影響が少ない。

[柳下徳雄]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

栄養・生化学辞典 「水系感染」の解説

水系感染

 水に病原体が混入し,それによって感染すること.

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android