永年光行差(読み)えいねんこうこうさ

改訂新版 世界大百科事典 「永年光行差」の意味・わかりやすい解説

永年光行差 (えいねんこうこうさ)

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の永年光行差の言及

【光行差】より

…この量は星の出,星の入りのときに小さく,南中時に最大になり,天体の赤緯をδとすると,光行差により南中時刻はどの星も0.021・cosφ・secδ秒だけおくれる勘定になる。 近傍恒星系に対する太陽運動(速度20km/s)による光行差を永年光行差というが,観測的にはこの種の補正は行わない。太陽系内の天体の場合,惑星,すい星の運動がわかっていて,光が天体を出発してから地球に到達するまでの時間内の動きの補正値を惑星光行差として位置の同時性を確定するが,実用的には微小時間内での地球運動の一様性を仮定し,天体から地球までの光の経過時間(光差)だけ観測時刻を引き戻して軌道計算を行っている。…

※「永年光行差」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

メタン

化学式 CH4 。最も簡単なメタン系炭化水素で,天然ガスの主成分をなしている。また石炭ガスにも 25~30%含まれる。有機物の分解,たとえばセルロースの腐敗,発酵の際に生成され,沼気ともいわれる。また...

メタンの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android