精選版 日本国語大辞典 「永楽通宝」の意味・読み・例文・類語
えいらく‐つうほう【永楽通宝】

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
永・永楽・永楽銭とも。中国明の銅銭。成祖永楽帝治下の1408年初鋳。日明貿易によって大量に日本に流入し,国内でも精銭として通用した。15世紀末期以降,他の明銭が悪銭化するなかで価値は一時不安定になったが,最終的には精銭に準ずる地位を保った。とくに東国では,16世紀半ば以降,旧来の精銭の2倍の通用価値を付与され,田畠からの収益量を永楽銭換算の金額によって表示する永高制が広がるなど,基準通貨として位置づけられた。江戸幕府もはじめこれを踏襲したが,1608年(慶長13)使用を禁止し,銭貨を鐚銭(びたせん)と同価値である寛永通宝に統一した。以後,永は金貨計算の単位として用いられるのみとなった。
出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報
出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報
…寛永通宝には4文通用・1文通用の2種類があり,素材により銅銭・鉄銭・精鉄銭・シンチュウ(真鍮)銭があり,日常の小口取引に使用される庶民的な通貨であった。幕藩体制の確立期である寛文期(1661‐73)になると,寛永通宝の大量鋳造によって,貨幣流通の統一が銅銭流通の全国化により実現されることになり,中世末期から近世初頭にかけての課題であった永楽通宝の廃棄が実現した。これは慶長通宝・元和通宝の発行によっても実現できなかった課題であった。…
…明ははじめ銅銭輸出は禁止したが,遣明船の進貢物に対し皇帝頒賜物とし,また貨物買上げの給価として制銭を与えた。足利義満の通好は成祖の世で,遣明船も頻繁で永楽通宝の輸入が多かった。なお大中,洪武各通宝は小平,折二,当三,当五,当十の五等銭が鋳造されたが,輸入銭は1文の小平銭である。…
※「永楽通宝」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報
少子化とは、出生率の低下に伴って、将来の人口が長期的に減少する現象をさす。日本の出生率は、第二次世界大戦後、継続的に低下し、すでに先進国のうちでも低い水準となっている。出生率の低下は、直接には人々の意...
11/10 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
10/26 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典を更新
10/19 デジタル大辞泉プラスを更新
10/19 デジタル大辞泉を更新
10/10 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
9/11 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新