江家(読み)ゴウケ

デジタル大辞泉 「江家」の意味・読み・例文・類語

ごう‐け〔ガウ‐〕【江家】

大江おおえ氏の家系学者家柄として菅家かんけ菅原すがわら氏)と並び称せられた。

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精選版 日本国語大辞典 「江家」の意味・読み・例文・類語

ごう‐け【江家】

  1. 大江家。代々、著名な学者を生み出した家系。特に大江匡房(まさふさ)を指すことがある。また、大江家に伝わった訓法、訓点
    1. [初出の実例]「右江家之説。証本得之。仍為合菅家之説」(出典明衡往来(11C中か)中末)

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世界大百科事典(旧版)内の江家の言及

【大江氏】より

…このことについては,年齢関係から音人は親王の孫ではありえないが,親王の実子である音人が大江本主の養子となり,大江氏を名のるようになったのか,あるいは大江氏が家系を尊くするために後世皇胤として造作したものか,いずれとも決めがたい。音人は《貞観格式》《日本文徳天皇実録》の編纂に参与するなど,文人官僚として活躍,大江氏が学問の世界において菅原氏と並ぶ地位を確立するのに大きく寄与して,江家の始祖と称される。ついでその孫の維時(これとき)・朝綱が相並んで活躍した10世紀後半には,道真の失脚によって勢力の後退した菅原氏に代わって儒家の主座の地位を占めるに至った。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」