沖つ玉藻(読み)オキツタマモ

デジタル大辞泉 「沖つ玉藻」の意味・読み・例文・類語

おき‐つ‐たまも【沖つ玉藻】

沖の美しい藻。「なびく」の序詞として多く用いられる。
「わたつみの―のなびき寝む」〈・三〇七九〉

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精選版 日本国語大辞典 「沖つ玉藻」の意味・読み・例文・類語

おきつ【沖つ】 玉藻(たまも)

  1. ( 「たま」は美称 ) 沖の海中にある美しい藻。「なびく」にかかる序詞として用いられることもある。
    1. [初出の実例]「わたつみの奥津玉藻(おきつたまも)の靡き寝む早来ませ君待たば苦しも」(出典万葉集(8C後)一二・三〇七九)

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